民数記2章

2章 宿営の配置
2章は、1章の繰り返しのようですが、新しい情報、つまりそれぞれが宿営する位置が追加されています。各部族がどのように会見の天幕の周囲に宿営すべきか、どのような順序で行軍すべきかが書かれているのです。
1.12部族の配置
ここで、これまで12部族の一つに数えられていたレビ族は別扱いとなっています。そしてそれを埋め合わせるかのように、ヨセフの二人の息子、エフライムとマナセの二つの部族を加えて12部族とされています。全部族は、それぞれ四つに分けられ、会見の天幕を中心に配置されました。東に、ユダ・イッサカル・ゼブルン、南に、ルベン・シメオン・ガド、西に、エフライム・マナセ・ベニヤミン、北に、ダン・ナフタリ・アシェルです。
2.レビ族の配置
別扱いのレビ族は会見の天幕の正面に配置されましたが、これもまた、メラリ族、ケハテ族、ゲルション族、そして祭司の四つに分かれ、それぞれ四方に位置付けられました(17節)。つまり、メラリ族が北側、ケハテ族が南側、ゲルション族が西側、そして祭司(アロンの子ら)が東側の正面です。彼らは、一族の旗じるしのもとに宿営しなければならない(2節)、とあるように、部族ごとの旗が掲げられたようですが、残念なことにそれはどのようなものであるかはわかっていません。ただ、ユダヤ人の伝承によると、四つの旗は、エゼキエルの見た幻(エゼキエル1:10)の四つの生き物の顔を持ち、旗の色は大祭司の胸当てに嵌めこまれた十二部族の宝石の色であったとされます。つまりユダの旗は、赤めのう色の地に獅子の顔、ルベンの旗は赤紅色の地に人間の顔、エフライムの旗はすみれ色の地に牛の顔、ダンの旗は明るい黄色の地に鷲の顔というようにです。なお、会見の天幕と宿営の間には、距離が置かれましたが、それはだいたい2000キュビト(890メートル)であったとされています(ヨシュア3:4)。行軍順位は、ユダが上位で、ルベン、エフライム、ダンと続きました。
3.主を中心とする秩序
 それまで無秩序な奴隷集団のイスラエルが、こうして、幕屋を中心に整然として整列する「軍団」として組織化されていくのです。約束の地へ向かい、これを戦って勝ち取るための隊列が整えられていくと言ってよいでしょう。この光景はやがて、黙示録の21章に描かれた神の御国における、凱旋者たちのイメージにも使われています(7:4-8)。そして神の御国にも、十二部族の名がつけられた十二の門があり、主が中心に住まわれる新しい天と新しい地(黙示録21章)も秩序あるものとして描かれています。要するに、私たちもまた、無秩序な奴隷集団から、神の御国に至る過程にあって、どこか秩序ある群れとして整えられて行くのでしょう。
確かに神を知り、神に従うようになる前と後では、大きな生活変化があるものです。信仰者は神を中心とする秩序を持つのです。それまでは、自分の意と欲の赴くままの人生であったのが、神を認め、神のみこころを覚え、それに合わせることを考えるようになっていくわけですから、当然、同じ方向性を持つ人々と歩調も合わせられていくことでしょう。志を同じくする人々と互いに協力しあう、手を取り合うということは起こってくるはずなのです。
神を信じ従う人生は、神を中心とした秩序の中に新しく生きていくことに他なりません。一匹狼で、皆とははぐれて頑張っているという信仰生活はありません。自分の一族の旗印がどこにあるのかを考えたいところではないでしょうか。言うまでもなく、それはイエス・キリスト、十字架において神の愛を示し、実際罪人を愛されたイエス・キリストにおいて他にはないのです。十字架愛の旗印のもとに秩序づけられていく、これがキリスト教会というべきものです。そのイメージがはっきりしていないのならば、同じように神を中心として教会に集っているようでありながら、相変わらず烏合の衆であるということもあるのです。十字架の旗印のもとに、秩序ある教会の働きを進めてまいりたいところです。では今日もよき一日であるように祈ります。

<クイズコーナー>
最初に、昨日のクイズです。最初の人口調査で最も多い人数を数えた部族はどこの部族でしょうか?答えは、ユダ族でした。一回目、二回目の人口調査を比べてみるとわかりますが、全体の人数もほぼ同じ、またユダ族がトップであるのもほぼ同じです。では今日の聖書クイズを一つ。二回目の人口調査の結果、最も人数が減少した部族は何部族であったでしょうか。答えはまた明日。では、今日もよき一日となるように祈ります。
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