箴言14章

14章 神との関係を大事にせよ

おはようございます。知恵あるということは、単に賢いということではなく、生き方に一つの軸があるということでしょう。つまりその根本に、神との関係を大事にする姿勢がある、それが知恵ある生き方や人の豊かさを作るということです。今日も、主の恵みを信頼し、支えられる豊かな一日であるように祈ります。主の平安

1.知恵と愚かさ

知恵のある者、愚か者の対比と訓戒が続く。1節、家庭の中心である妻が、愚かなら、家を破壊する。よく理解できるところだ。そこで知恵ある者の特徴を拾い読みしてみるとそれは、まず話すにしても、黙るにしても、人から笑われるようなことはしない(3節)。それは無駄口を叩くということではなく、愚か者の口は人を破滅に陥れるリスクを伴う、ということだ(7節)。知恵ある者は、何でも鵜呑みにしたりはせず、物事を悟っていく。物事に簡単に騙されたりはしない(15節)。いつも彼は、間違った事に対して慎重であり(16節)、冷静である(17節)。怒りをぐっと堪えることができる(29節)。しかし、愚かな者は、騙されやすく、裏を取ろうとしない(15節)。自信過剰で危険を顧みず、無謀な行動に出る(16節)。気が短く(29節)、怒りをすぐに表し、感情に流される(17節)。また学習効果がなく愚かな事を繰り返す(18節)。それ自体、最も愚かな証拠である。愚か者は愚かであるがゆえに愚か者なのであり、知恵ある者は知恵あるがゆえに知恵ある者なのだ(24節)。

2.神との関係に基づく知恵と愚かさ

しかしながら、ここで13章とは違った14章の発展性に注目しよう。つまりこうした知恵や愚かさが、神との関係に基づくものだ、と著者が語り始めているところである。

2節、「まっすぐ歩む者は、主を恐れ、曲がった道を行く者は主を侮る」実に、神の戒めと定めに従って行動するのは、神を恐れ、神を大切にする心があるからだ。そのような意味で、少し神との関係を語るところに注目してみると、9節、やはり、神を恐れない人は、罪を軽くて、人を人と思わず、神を恐れる人には、人を思いやる心がある。神はそのような人をちゃんと見ていて、悪人は滅ぼし、神を恐れる人を成功させてくださる(11節)。つまり、悪人はいつか神様を恐れる人の前に、膝をかがめることになる(19節)。悪を企む者は、道に迷い、神の前に正しくあろうとする者には、神の恵みと助けがある(22節)。神様を恐れ、大切にする人のベースはしっかりしていて、揺らぐことはない(26節)。その人は守られる。神は実に、いのちの泉である。それはちょうど、ハガルが、神を認めず高慢に陥り、自らの愚かさのゆえに、女主人から死の荒野に放り出された時に、神のことばを聞き、それを受け入れ、脱出の道を見出したのと同じである。

神を恐れる人は、人を大事にするものである。弱い立場にある者、追い詰められている者を追い立てる者は、その人達を造った神を侮ることに等しい。だから逆は、神の御心を思い計り、神のしもべとして、生きていることを意味する(32節)。神を恐れる人は、最後の詩にあっても、心の拠り所を失うことはない(33節)。神との関係が、人との関係の在り方を正しい者とし、あるは知恵あるものとし、その人を豊かにしていくのだ、と理解したい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.