ヨハネの黙示録21章 新しい天と新しい地
1.始まるために終わる(21:1-15)
1節「以前の天と、以前の地は過ぎ去る」とあります。私たちは自分たちの未来について、あまり深く考えもせずに日々暮らしているものではないでしょう。しかしながら、考えてみれば、地球温暖化、大気汚染、海洋汚染と、私たちの住む地球はうめき声をあげており、この地球はいつまでもつのだろうか、と思っている人は多いはずです。人間の歴史観には種々のものがあります。ハリウッド映画的に、たとえ地球滅亡の危機があったとしても、人間の科学の力と人間の勇気でその危機は回避されていく、と考えるのも一つの歴史観でしょう。そして、インド仏教のように、「悟ればこの世も極楽、悟らねばこの世も地獄」と、今だけが確実な世界、死後の事はわからない、と腹をくくるものもあります。さらにヒンズー教のように、輪廻転生、円環のように人の世は終わらないと考えるものもあります。聖書が語るのは、この世界は、神によって造られたが、その同じ神によって終わらせられる日が来る、という直線的な終末史観です。ある意味で、人類の横暴による環境破壊、自滅を予測したような現実的な考え方ですね。ただ、聖書は終末を語りますが、そこに恐怖を煽る意図はありません。むしろ、新しい始まりのためには、今の世は終わらなくてはならない、と次の世の世界を語っています。そしてその新しい次の世が、いかに素晴らしいものかを語っているのです。最後の21と22章は、その新しい都エルサレムについてのお話です。
そこで21章を読むと、まず、その新しい世界には、4節、「もはや死はなく、悲しみも、叫びも、苦しみもない」と言い切ります。なぜなら、神がそこで、私たちの魂や心の傷を深く癒してくださるからだ、と言います。そして過去はすべて過ぎ去ってしまうからだ、と言うのです。大事な点は7節「勝利を得る者は、これらのも
のを相続する」ということでしょう。キリストの前に自分の罪を認め、悔い改め、神の力によって変えられた人生を歩む、そのことに徹した人が、そこに入れるとすれば、確かにそこは、今の世とは全く異なる世界でしょうね。ですから逆に勝利できない人、つまり、8節にあげられているような「おくびょう者、不信仰の者、忌まわしい者、人を殺す者、淫らなことを行う者、魔術を行う者、偶像を拝む者、すべて偽りを言う者たちが受ける分は、火と硫黄の燃える池の中にある」と言います。終末は人類の分かれ道です。そこでどちらに転ぶか、それは、あなたの悔い改め次第、イエスの十字架にある罪の赦しをまことに受け入れていきるかどうかにある、というわけですね。
3.神の都(21:16-27)
16節から、その新しい神の都の特色がさらに詳しく語られます。そのサイズは、一万二千スタディオン。一スタディオンが185メートルなので、計算すると2220キロメートル。大ざっぱにアフリカ大陸の広さを底辺とした立方体です。これは大変大きな都でしょう。東京も大都市ですが、アフリカ大陸を底辺とする面積の都市というのは、ちょっと想像できない大きさです。しかし、これも黙示文学特有の表現です。文字通りに受け止めるものではありません。「非常に大きな都」と言う程度の意味です。また城壁があることから、入れる人と入れない人がいるということでしょう。さらにその都は、様々な宝石で飾られている(18節)。これも、そのような宝石があるというのではなくて、人類がまだ経験していないことを、既に人類が経験していることをもって語ろうとする試みです。ですから大変素晴らしい所という程度の意味です。そしてさらにそこは、22節、神様を中心としていて、一日中、光に包まれた、明るいイメージで描かれています。そこにはもう夜がないのです(25節)。
そしてヨハネは繰り返します。27節、「すべて汚れたもの、また忌まわしいことや偽りを行う者は、決して都に入れない。入ることができるのは、子羊のいのちの書に記されている者たちだけである。」と。そこはこの世の延長ではありません。この世の世界のバージョンアップでもありません。明らかに断絶している世界、けれども、イエスの十字架にある罪の赦しという架け橋によって続いている。イエスがそこに至る道である、と聖書は言うのです。イエスにある救いの恵みを逃さないようにしたいものです。では今日も良い一日となるように祈ります。
<クイズコーナー>
最初に昨日のクイズです。「旧約聖書は、全部で何巻からなっているでしょうか。」答えは、39巻です。旧約聖書39巻、3×9=27、新約27巻合わせて、聖書は66巻です。では、今日の聖書クイズを一つ。聖書が語る、地獄絵図、それは苦しいところをイメージさせるというので「火と硫黄の燃える池」と語られますが、他にどんな象徴表現が用いられていますか?答えはまた明日、今日もよき一日となるように祈ります。
<天草さんのフォローアップ>
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