ヨハネの黙示録4章

ヨハネの黙示録4章 天上の礼拝
1. 天上の光景(4:1-5)
 黙示録は、いよいよ4章から難しくなってきたような気がしますね。何やらこの地上を離れたこと、荒唐無稽な生き物が出てきて、象徴的に描かれるものばかりで、不思議に満ちています。しかしそれらは、あくまでも当時のユダヤ人の文化や文学的な伝統を踏まえて書かれています。ですからそこを押さえておけば、あまり難しいものではありません。
まず、ヨハネは新しい幻を見ています。どうやら地上ではなく天上のお話で、ヨハネは、天上を覗き見ているのですね。彼は、天に昇り、天で繰り広げられている光景に目を開いているのです。そこで見えたものは、まず、天に神がおられて「その方は碧玉や赤めのように見えた」(3節)ことです。当時、イスラエルの大祭司は、祭司服を着ましたが、その胸当てに、碧玉や赤めのうといった石の飾りがついていました。それは、神の栄光と尊厳を表す象徴です。つまり、ここでヨハネは間違いなく栄光と尊厳に満ちた神を見ているのです。エメラルドに見える虹も同じに考えてよいでしょう。ただ虹は、神の神性を意味するのみならず、ユダヤの伝統的な理解では永遠に変わらない神の契約の象徴です(創世記9:12-16)。つまり神の永遠の真実さ、不変さがそこにあった、ということでしょう。さらに神の御座の周りには24の座があり24人の長老たちが座っていたと言います(4節)。これらは種々の説明されていて、定説はありません。これらをみ使いとする説と、旧約の12部族、新約の12使徒に象徴される全聖徒とする説があります。
ともあれ、黙示録を読む際に心得えておきたいことは、黙示録は、人類がまだ経験していない、天上の未来を描いていることです。ですからそこには当然、現代人の知性をもっても把握できないことが書かれています。しかもそれは、AD1世紀のユダヤ人の知識的前提と、さらに、当時流行した黙示文学という形式で書かれています。つまりそれはイメージでメッセージを伝える手法ですから、細かなことを深く考えすぎて謎解きをするような読み方をしてはわからないもので、大筋の印象でメッセージを受け止めていくべきものですね。
となるとこの4章も、細かなことはわからないけれども、どうやら天上のことを描いているらしい。そこには栄光と尊厳に満ち、昔も今も変わることのない真実の神がいた、という印象を得ることが重要なのです。
2.礼拝されている神(4:6-11)
となると、5節以降の、いささか不思議なイメージも、印象で理解していけばよいとなります。つまり、そこでは、神がお一人でぽつねんとして存在しておられるというのではなく、神が礼拝されていた、というメッセージをつかみ取るのです。そして6節「四つのいきもの」については、具体的に何なのかはわからないし、わからなくてもよい、ということです。様々な説は説で受け止めて置けばよいでしょう。大事なのは9節、ありとあらゆる生きとし生けるものが、神の前にひれ伏して礼拝をしているイメージです。当時の読者は、皇帝礼拝を強いられる状況にありました。しかし、まことに礼拝されるべきものは、栄光と尊厳に満ち、永遠に変わらない真実さを持った、天上の神お一人である、というわけです。
私たちがこの地上の生涯を終えて、やがて行くとされる天においては、神が礼拝されています。しかもその神は、お一人でぽつんとしていらっしゃる、というのではなく、あるいは、蓮の池の間を、のどかに散歩されていらっしゃるというのでもなく、礼拝されているのです。しかも注目すべきは、礼拝者が「自分たちの冠を投げ出して」礼拝している姿です。冠は、ギリシア語でステパノス。つまり王冠ではなく勝利の冠です。つまり皇帝礼拝を強いられる迫害の中で、信仰を全うした勝利者たちが、天上で礼拝する姿は、自分たちのその忍耐と勇敢さを誇る姿ではありません。神がその勇気と力を認め勝利の冠を授けてくださったにも関わらず、それを神の前に投げ出して、ただ主の守りがあったからこそここまで来られたのだと告白し、拝する、実に謙虚な信仰者の姿なのです。なるほど、自分を誇るところを一切もたない、このような謙遜で柔和な人々が天国に入るとしたら、そこはまさに天国というべきでしょう。死後そのような天国が私たちに用意されているというのは、実に楽しみなことですね。では、今日もよき一日となりますように祈ります。

<クイズコーナー>
最初に昨日のクイズです。「黙示録を書いたヨハネは、これらの神のことばを書き留める情報を、どこで得たのでしょうか?答えは①パトモス島です。ヨハネは流刑地のパトモス島で、主からの幻を見て、それを書き留めて伝えているのです。では今日の聖書クイズを一つ。聖書で虹が最初に出てくるのは、どの箇所でどんな意味を持ったでしょうか?答えはまた明日、今日もよき一日となるように祈ります。

創世記9:13で、大水で人類が滅ぼされたノアの箱舟の出来事の後、神がノアと結ばれた永遠の契約のしるしとして出てきます。それは、天においても存続、まさに神の約束は永遠であるというメッセージですね。

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