創世記24章

24章 イサクの結婚
1.イサクの嫁探し(24:1-9)  
サラがヘブロンで死んだ時、イサクは40歳で、まだ独身でした。父親のアブラハムが、最年長のしもべを呼び出し、息子イサクの嫁探しを始めるのです。結婚が一族の政略的な意味合いを持つ時代であればこそのことかもしれません。この時の配偶者候補の決め方に、注意させられるものがあります。アブラハムは一つの方針を示しました。まず同郷の者との結婚です(4節)。イサクの妻となるべき女性は、カナン人であってはいけない。「生まれ故郷」に拘ったのは、考え方や習慣を同じとするためであったのでしょう。日本人の感覚からすれば、生まれや育ち、という部分でしょう。最初は、妙に馬が合っても、生涯生活を共にする相手です。生まれや育ちというものは必ず衝突のもとになります。殊に、子どもが生まれ、教育する時期に入ってくれば、子どもにどう育ってほしいか、物事の見方、所作言動、その差が大きいと必ずぎくしゃくし始め、それが解消されることはまずありません。さらに信仰という価値観。日本人は、信仰の違いをあまり大きな問題とせずに結婚し、その難しさを後から実感することが多いようです。確かに、方や日曜日になれば礼拝のために教会へ行く、方や日曜日は家でゆっくり、のんびり過ごす。そう思うのも最初だけです。これが5年、10年続き、次第に、子どもまで教会で開かれる教会学校へ通うようになり、ポツンと帰りの遅い家族を一人家で待つようになる。そして次第に教会に誘われ、何気に信仰の決心を促されるようになる。やはり、生涯を共にする間柄ですから、平穏で静かな家族を築くためには、生まれや育ち、そして信仰は、配偶者選びの大切なポイントでしょう。
2.しもべの視点(24:10-67)
さらに、アブラハムのしもべが、結婚相手に相応しいかどうかを判断するために用いた方法がまた興味深いポイントです。しもべは、考えました。喉が渇いたであろう旅人に、水を飲ませてくれるだけではなく、一緒にいる家畜にもその必要に配慮できる女性であるかどうかを見よう、と。つまり「親切でよく気がつく女性」、いわゆる気立ての良い女性に決めよう、ということです(14節)。確かに生涯を共にする相手です。しかも結婚は、二人だけの出来事ではありません。結婚というのは、どうしても親族関係がついてくるものです。配偶者の家族や、親族との付き合いが出てくるものなのです。そしてさらには、二人が持っている様々な人間関係を巻き込んでいくものでもあるのです。そしてしばしば結婚後の争いの原因は、相手方の両親や兄弟との関係であったりします。ですから関係に配慮できる人を結婚相手として選ぶのは知恵あることでしょう。この時しもべが考えたのは、年老いて独り身になった父親アブラハムにすら、気遣うことのできる力のある女性ということであったのではないか、と思います。
ともあれ、彼の判断ポイントは、彼自身の背景となっていたらくだへの気遣いのあるなしでした。そしてらくだが飲む水の量は半端ではありません。アブラハムのしもべは、贈り物を携えていたとありますから、らくだの数も1頭、2頭の類ではなかったでしょう。しかし、リベカは、「泉に下りて行き、水がめを満たして上がって来た」(16節)とあるように、リベカは口先で配慮を示すのではなく、何度も坂道を上り下りして、水を汲んでらくだに飲ませる、面倒な仕事を厭わずにこなす働き者でした。女性にとっても幸せのポイントは結婚相手が夢男ではないこと、怠け者ではないことでしょう。同様に男性にとっても、口で人をこき使う女性ではなく、甲斐甲斐しい女性は何よりも有難い存在です。昔、ある老女が「光りものの好きな男は止めておけ」と言っていたことを思いだします。結婚相手は、生涯の伴侶ですから、表面ではなく、その人が持っているものをしっかり見定めて、お付き合いすべきでしょう。
最後に、このしもべの信仰の歩みに注目しよう。彼は、ある意味で、無理難題を負わされたも同然の旅に出ています。しかし、彼は負わされた十字架を素直に受け入れ、神の助けを求め、旅の間、神を見上げ、神の助けに信頼しました。そして、52節、彼は、自分の旅を守り、目的を遂げてくださった神を覚え、神を礼拝しています。22章を復習しましょう。神は備えられるお方です。人生、チャレンジだと思えることにぶち当たったら、成功させてくださるのは主と物事を「黙って見つめる」(21節)力も持ちたいものです。では今日もよき一日となるように祈ります。

<クイズコーナー>
最初に昨日のクイズです。「シェケルはお金の単位ですが、三種類の換算方法がありました。それは、王のシェケル、通俗のシェケル、そして何のシェケルでしょうか?」答えは聖所のシェケルです。ちなみに、王のシェケルは1シェケル約12.28グラム、通俗のシェケルは、1シェケル約11.38グラム、聖所のシェケルは約10グラムと最も軽い換算方法です。では、今日の聖書クイズを一つ。聖書の度量衡の単位で、ベカは、シェケルとどのような関係にあるでしょうか?答えはまた明日。では、今日もよき一日となるように祈ります。

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