ミカ書1章 来たるべき裁き
おはようございます。最終的には、私たちが神のことばにどう応じるか、そこが問題です。神のことばは既に語られている。しかも入念に、というべきでしょう。今日も、主の恵みを信頼し、支えられる豊かな一日であるように祈ります。主の平安
1.ミカ書の背景
ミカは、BC8世紀頃、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤの時代に活躍した預言者です。同時代の預言として、イザヤ、ホセア、アモスがいます。エルサレムの南西48キロにあるモレシェテ・ガテに住んでいました。そこからミカは、イスラエル北王国とユダ南王国のそれぞれの首都サマリヤとエルサレムに向けて三つの神のメッセージを伝えています(1:1)。それは、支配者、祭司、預言者の罪を告発し、来るべき裁き(1-2章)と御国(3-5章)を指し示し、主に立ち返るようにと招くものです(6-7章)。
「すべての民族よ、聞け。地とそこに満ちているものたちよ。耳を傾けよ。神である主は、あなたがたのうちで証人となり、主はその聖なる宮から来て証人となる。」(2節)ミカは、神の法廷に人々を招集し、神の裁きを伝えています。北王国の首都サマリヤでは、代々、まことの天地創造の神を信じない王が起こり、子牛礼拝、バアル礼拝、その他カナンやアッシリヤの偶像礼拝が盛んに行われていました。神は預言者エリヤ、エリシャ、アモスを遣わし、悔い改めに導こうとされましたが、それは全く無駄でした。もはや警告どおり、滅ぼされる他、手立てはなし、というわけで押し寄せる侵略軍があることを語ります(10節)。
2.アッシリヤの制服
サマリヤは廃墟と化し、それは、ユダの町々にも及ぶのです。11-15節には侵略者のアッシリヤが征服し、踏み躙るユダの町々の名が皮肉交じりに語られています。シャフィルは「美しい」を意味します。美しい所に住む者が「裸になって恥じながら」捕えられ引かれて行くのです(11節)。マロテは「苦難」を意味し、エルサレムは「平和の町」を意味します。「平和の町」にまで災いが及ぶ時に、「苦難の町」で、幸せを求める?というわけです(12節)。ラキシュは、エルサレムから45キロ南西の要塞都市で、エルサレムに次ぐ大都市であったとされますが、そこではエルサレム神殿を模した、神棚のような神殿、また多くの異教の偶像が発掘されています。ミカは、ラキシュがエルサレムに偶像崇拝の影響を及ぼしたと見なしています。「早馬」はレケシュ、語呂合わせです。「ラキシュ」に住む者よ、戦車に「レケシュ」をつないで負け戦に備えよ、神の裁きは免れない、というわけです。14節「別れの」は訳者の補足で、直訳は、「モレシェテに贈り物を与えよ」です。モレシェテは、「所有」を意味し、「所有」が敵への「贈り物」になるというのです。アグジブは「欺き」を意味します。これもヘブル語では、アグジブ(欺き)・レアグザブ(欺く者)で、上手い語呂合わせです。「マレシャ」も、モレシェテと語根を同じとする「所有」を意味することば、これも「侵略者」と語呂を合わせています。ミカは、悲しみの歌を、語呂のよい歌にしました。それは、人々の耳にこびり付く効果をもたらしたと思われます。神の警告は、徹底、細心の心遣いでなされた、ということです。主のことばに鈍感を越して無視してはならないのです。