民数記8章

8章 レビ族への規定
<要約>
皆さんおはようございます。今日も、主の恵みに支えられた豊かな一日であるように祈ります。教会が祈りの家となり、朝ごとに、夕ごとに民の祝福を祈る祈りの火がくべられるように、期待したいところです。教会が神に仕える唯一の場、神の臨在を証し、神の恵みを語り伝え、神の祝福を味わう場とされますように。今日も、皆さんの上に主の平安があるように。

1.アロンの務め、神の御前に民の祝福を祈る(8:1-4)
8章の最初の数節は、アロンが朝晩聖所に入って、すべきことを規定している。彼は朝夕絶えず火を絶やしてはならなかった。こうして幕屋の中庭にある祭壇と会見の天幕の中にある燭台には、常に火が燃え続ける。
今日教会にこうした火が燃やし続けられているであろうか。朝晩、火を絶やさず、また、毎日火がくべられる。それほどに、神を思い、民の祝福を祈る教会であろうことを願うのであるが、ともしび皿は、上方に取り付けて点火し、燭台の前を照らすようにせよとある。なぜか。考えてみると、燭台の前にはイスラエルの十二部族を照らす12個のパンが積み重ねられている机がある。それを照らすようにということなのだろう。光と火は、まさにいのちを与える神の臨在と祝福を象徴している。となれば、まさにビジュアルに、神の臨在と祝福の確かさを24時間示し続けよ、ということである。そういう意味では、教会が世界の希望であるというのは、朝ごとに、また夕ごとに、忠実に祈り続け、祈りの炎を絶やさずにいるという静かな営みの中に見出されるのである。「彼らがわたしの名でイスラエル人のために祈るなら、私は彼らを祝福しよう」(6:23-27)という証しを得る営みは、こうした日々の祈りなくしてなしえない。
2.レビ人の任職の定めと任職(8:5-22)
さて、レビ人についてはすでに3,4章にその人数と職務が明確にされている。そして7章では彼らの自発的な献げ物によって道具が与えられたこと、そしてこの章では、いよいよ彼らがその役割につくための儀式が行われたことが記録される。神は、レビ人を立てアロンに仕えるようにされた。彼らはイスラエル人の初子の代わりに主に仕えるようにされた部族である。私たちも初子を教会の働きのためにささげる、いやささげる代わりに、立てられている教会の働き人を自分の初子と見なして、協力するという発想を持ってもよい。教会で奉仕者として立てられている一人一人は、実は、我が家から送り出した初子であり、その代わりである。そのように考えるなら、教会の働き人のために、背後で祈り支えるという意識もはっきりしてくるのではないか。
そして、教会において働き人を立てあげる際に重要なのは、任職のけじめをつけることである。つまり聖別である。聖別は、「罪のきよめの水を彼らに振りかける」(7節)とあるように、神によって、きよめられることが一つ。上からの聖霊の働きにより、聖なる務めにふさわしく、キリストの血により罪を洗い流されることである。そして次に、「全身にかみそりを当て、その衣服を洗い、身をきよめ」(7節)とあるように、自ら肉や汚れを取り除く決意をなし、あらゆる汚れを実際に脱ぎ捨てていく。神の務めは聖なる務めである。自分はそのような務めにはふさわしくないと思わされたとしても、神が任命してくださったのだから、一層謙虚に示された罪を脱ぎ捨てて、任に当たればよいということになる。
そして、「若い雄牛と油をまぜた小麦粉の穀物のささげ物を取り、いけにえとしてささげなければならない」(8節)。私たちが聖なる奉仕にふさわしいとされるのは、私たちが自ら聖別する行為よりも、キリストの犠牲が大事である。キリストの十字架によって、罪赦され、神に近づけられることによる。だからキリストの十字架にしっかりと立ち、肉なるものは何もよい物を生み出さぬことを認め、悔い改め、神の霊に満たされて、神の奉仕にあたることができるように、祈る時を持つのである。自らが救われた罪人と認める、神の聖霊の働きをもって、その務めにあたるという思いが明確にされない限り、本当に神の目に価値ある奉仕はできない。
3.レビ人の任職期間(8:23-26)
さて、レビ人が幕屋で奉仕をするのは、25-50歳までであるとされている(23-26)。4章には奉仕の開始は30歳であるとされる。つまり25-30歳までは、見習い期間だったとも考えられる。また、50歳以上の者は補佐的な奉仕をすることは許されたが原則退職である。自然の理にかなったことなのだろう。いつまでもやれる、というのではなく、神が定めた引き際を、忘れてはならない。謙虚に奉仕に与らせていただこう。

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