ヘブル人への手紙8章 新しい、第二の契約
1.偉大な大祭司キリスト(8:1-7)
7章では、イスラエルの祭司制度が根本的に変わり、イエスの十字架によって神に近付く新しい方法が確立された、と語られていました。ここではさらに、その方法が永遠に有効であること、つまり現代の私たちにも関わるものであることが強調されます。
旧約時代の祭司は、地上の幕屋で神に仕えていましたが、キリストは、今、目に見えない天の幕屋におられるのです(2節)。そしてキリストは、現役の大祭司として、今なお私たちのためにとりなしの働きをしている、と言います。
聖書は、イエスが、2000年前に、私たちの罪の赦しのために十字架におかかりになってくださったと語っているのみならず、今この時代に生きる私たちの為にも、とりなしの働きをしてくださっている、ことを伝えています。これは、大いなる希望ですね。というのも、これによって、私たちはいかなる失敗も恐れる必要はないと確信できるからです。約30年以上も牧師として信徒に接しながら、しばしば、私は残念に思うことがあります。それは、神を信じている信仰者の中に、いつまでも過去の失敗に悩み、責められ、引きずられる思いでいる人が少なくないことです。さらに、本人が過去から自由になろうと、前に向かっていくような時に、その失敗をほじくり返して、足を引っ張ろうとすることもあることですね。しかし、いつまでも人は自分の過去に囚われ続けてはなりません。また他人に自分の過去に入らせるようなことがあってはなりませんね。私たちの罪は、あのイエスの十字架によって既に赦され、清算されているからです。そして、かつても今も変わることのないイエス・キリストが、私たちのとりなし手として、天において絶えず働いておられるからです。あなたの気持ちがどうであれ、また他人が何と言おうとも、神は既にあなたの過去の罪を赦し、忘れておられるのです。そして今の不完全さについても、たえず、イエスが天において神にとりなしてくださっているからです。
2.新しい第二の契約の性質(8:8-13)
8節より、このようにして神が私たちと結ばれる新しい第二の契約の性質について、旧約時代の預言者エレミヤの預言を引用して説明します。その特徴は、三つあります。まず神の律法が人々の心に植え付けられること、第二に神を個人的に知るようになること、そして、最後に罪が拭い去られることです。
まず、律法が心に植え付けられるということ、かつての第一の契約では、律法は、二枚の石の板に記録されました。人はそれを目にするたびに、何をすべきかを考えさせられて行動を起こしました。しかし第二の契約では、神の戒め、律法は、直接心に記されると言います。確かに、第二の契約とも言うべき、イエスの十字架の出来事は、実に印象的で、心を揺さぶるものでした。あの十字架の苦しみが、私たちの罪の赦しのためである、という教えは、私たちの心に直接訴え、忘れることのできないもの、そして、私たちの心を動かし、行動を起こさせるもの、という意味で、心に直接書かれたというようなものです。ですから、第二に、イエスの十字架を通して、私たちは、人を愛する神がおられることを知ります。そして、私たちを愛してくださった神がおられることを知ると、その神は、私たちを変え、ご自身の聖さ、義しさにも与らせてくださる、と信じることもできるのです。こうして新しい第二の契約は、心の内側から私たちの行動を変えていく力を持ちます。いつまでも過去に囚われていてはなりません。神はもう過去を問わず、新しい力を注ぎ、前へと進ませてくださるお方です。その神に信頼して日々を歩み、家庭を、教会を、そして職場を、神の愛の満ちるところとしてまいりたいものです。では今日もよき一日となるように祈ります。
<クイズコーナー>
最初に昨日のクイズです。「イスラエルは12部族からなっていますが、この中で、イスラエルが北と南に分裂した王国時代に、南側のユダ族に着いた部族はどの部族でしょうか?」答えはベニヤミン族(1列王12:23)でした。では、今日の聖書クイズを一つ。今日は暗唱聖句の問題を一つ。「私自身、あなたがたのために立てている計画をよく知っている。それは、わざわいではなく平安を与える計画であり、あなた方に将来と希望を与えるためのものだ」これは聖書のどこに書かれているでしょうか。答えは、また明日。では今日もよき一日となるように祈ります。
<天草さんのフォローアップ>
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私の願いは、聖書が国民の愛読書になることです!