箴言22章

22章 心ある人、ルールを弁える人

おはようございます。「春の晩飯後三里」最近日が長くなったなと感じるこの頃、東京の桜も、もう終わりに近付きました。今年は桜をゆっくり干渉する心の余裕もなく、時が過ぎ去っていきそうですが、今日も聖書を開いて、主に心を向け、心の余白を作りたいところです。今日も、主の恵みを信頼し、支えられる豊かな一日であるように祈ります。主の平安

1.人には心遣い、人生のルールを弁えよ

人生において本質的に重要なのは、金よりも良い評判である。良い人間関係を築き、厚い信頼を得ていくことは、言葉を発しない無機質な財産と一緒に暮らすより、ずっと優っていることは明らかだ。要するに、単純にお金よりも名誉を求めよ、と言っているのではなく、モノよりも、人に心遣いして生きるべきことを語っている(1節)。謙虚に、慎みを持ち、神を覚え、配慮ある人生を生きれば、普通に「富も名誉も長寿」もついてくる(4節)。事実、金持ちと貧乏人も変わらない。同じ神に造られた人間である(2節)。自分を何者かであるように思わず、人生にはたくさんの危険があることを覚えて、慎重に歩むべきなのだ(3節)。どんな友と付き合うべきか注意せよ。曲がった者の進む道には危険な罠がある(5節)。早期教育が肝心だ。心の柔らかなうちに、正しいことを教えることだ(6節)。人生の諸法則を弁えることだ。金を借りれば、立場は弱くなる(7節)。悪人は、滅びの報いを刈り取る他ない(8節)。「情けは人の為ならず」必ず自分にその報いは返ってくる(9節)。争い事があれば、物事は進まない。傲慢な者、己惚れ屋、意地悪な者が消え去れば、平和が戻ってくる(10節)。神はちゃんと人の心を見ているものだ。そして純粋な心で物事を進める人の味方になってくれる(11節)。そのような人の計画も揺るがない(12節)。当時は、獅子が町や村に現れることがあった。怠け者はすぐそれを口実にして、仕事を休んでしまう。そのような人間には仕事は頼まないことである(13節)。娼婦も近づかないことだ(14節)。反抗的な若者は、懲らしめられるのが落ちである(15節)。悪徳な金持ちもほっとけ。ハマン(エステル記3:1)のように自ら滅びるだけである(16節)。

2.アメンエムオペの教訓!?

本章の17節から24章の22節までがまた別の区切りとなる。既に1-9章に大きな区切りがあり、ここからは、10-22:17に至る格言集の第二部なのか、というとそうでもなさそうである。一説にエジプトの知恵の書「アメンエムオペの教訓」が組み入れられているとするものがある。確かにソロモンはエジプトの娘とも結婚し、エジプトの格言集が混じることも自然だと思われるが、実際には中東に共通の知恵があり、それを収録したとも言える。詳しいことはわからないが、22:17-21は序言的な部分であり、重要なことを教える。教育の目的は何か。それは、教師に都合のよい人材を育てることではなく、生徒が主を信頼することにある(19節)。主を恐れることが、人間の正しい倫理観、人生観を導く。22節から具体的な教訓を語る。神は見ておられる、不正なことはしないことである(23節)。常にクールであれ。感情的になれば失敗する。よいパートナーと付き合うことだ(24-25節)。余裕のないことはするな(26-28節)。有能な人はそれなりの用いられ方をする(29節)。

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