2章 再建の主導権を主が握られる
おはようございます。メリークリスマス!クリスマスイブを迎えました。今日は、ぜひ教会で、イエス・キリストの降誕を祝い、その素晴らしさを覚える時としたいところです。今日も、主の恵みを信頼し、支えられる豊かな一日であるように祈ります。主の平安
1.第三の幻
第三の幻は、「測り綱を手に持った若者」です。彼は、エルサレムの町を測ろうとしていました。バビロン捕囚からの帰還の背景で読むべきところでしょう。つまりエルサレムを再建しようとする人々の象徴です。ところが、彼は呼び止められて、エルサレムについての計画を明かされます。エルサレムは、やがて、城壁から人と家畜が溢れて、今よりもさらに大きな町となる、今はまだ城壁を再建する時期ではないということなのでしょう。しかし、町の守りのためには城壁の再建は急務でした。そこで続けて明かされたことは、神が、城壁の代わりとなって守ってくださる、ということでした(5節)。
第二の幻と第三の幻はつながっており、直接的な背景としては、神がバビロンを滅ぼしユダを解放し(第二の幻)、解放されたユダがエルサレムに戻ってきて、エルサレムが再び活気を取り戻す(第三の幻)ことを語っていると言えます。
2.ゼカリヤの勧告
そこでゼカリヤは呼びかけます「さあ、すぐに、北の国から逃げよ。さあ、シオンにのがれよ。娘バビロンとともに住む者よ」(6,7節)。このエルサレムに約束された祝福に与るように、ユダヤ人へバビロンから帰還することが勧められるのです。もうすぐバビロンは神に滅ぼされるので、その前にそこから逃れるように、というのです。いずれにせよ、神は、エルサレムに対する祝福が確実であること「わたしはあなたのただ中に住む。このときあなたは、万軍の主が私をあなたに遣わされたことを知る」(11節)と約束されます。
この預言は、まず当時のユダヤ人に語られたものでした。実際のところ、ネヘミヤがエルサレムの城壁を再建した時には、人が溢れるどころか、くじ引きで強制的に移住を命じなければならない始末でしたが(ネヘミヤ11:1-2)、イエスの時代になると、世界のあらゆる地域からディアスポラの巡礼者が集まり、都はごった返すようになるのです。さらに現代では、キリストの教会がエルサレムに誕生し、そこから溢れ出て世界中に広がっています。となると、この預言は、バビロン捕囚帰還を直接的な背景としながらも、その後を象徴的に語る終末的視野を持った預言と受け止めるべきなのでしょう。
後半6節からは、詩文となり、6-9節、10-13節の二つに分けることができます。これらは、神の言葉の後に、それぞれゼカリヤの解説がつけられる同じ構造を持っていますが、内容的に前半は、第二の幻を補強しバビロンの滅亡を確認し、後半は第三の幻を補強し、エルサレムを回復し守られる主の意志を確認するものです。「あなたがたに触れる者は、わたしの瞳に触れる者」(8節)神は、明らかにご自分の身に触れる感覚をもって反応しようとしているのです。「主が聖なる御住まいから立ち上がられるからだ」(13節)、と腹を決めて、重い腰を持ち上げ、動きだそうとする主がいます。神は神殿に安置され動けない偶像ではありません。もう間もなく私たちの窮状を突き動かそうとする神を待ち望みましょう。